過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 2クール目【仮面ライダー】
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38: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/08(金) 00:00:55.29 ID:svy/IIfUo

 ひょっとしたらと考える。

 麻雀部への入部を条件とした転入の内容。
 これはもしかすれば、お前の実力を期待している――などという生易しいものではなく。
 お前の実力がそぐわない場合は、この学園から退去させる。
 そういう意味での、通知ではないだろうか。

 ある意味は期待されている。そう考えてもいいだろう。
 それはあまりにも重い。
 灼の双肩に、祖母の生活までがかかっている。

 そう考えたときに、一歩進む事は難しくなる。


 そこで頼ったのが、縋ったのがあのネクタイだ。
 あの頃の。強かったあの頃の彼女も、自分と同じように期待を負わされていた。
 それを励みにして、頑張ろうと。

 灼は常にネクタイをポケットに忍ばせた。
 一緒にあれば、強くなれると思ったから。

 それから、強さを目指した。
 他のものはいらない。自分が立ち上がる、自分に持てる、それだけの荷物でいい。
 だから、人付き合いというのは無縁であるし、なれ合いは必要ない。
 それは――彼女を弱くしたから。


 そしてそのネクタイを紛失した灼は。
 藁にもすがる気持ちで、その灰燼の塊へと――言ってしまった。


灼「ネクタイを、見つけて……」

???『――契約は成立だ』


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