過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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21: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/02/11(月) 21:48:51.28 ID:PFEv108i0

翌日も何もない日常だった。日に日に顔色が悪くなる上条と仁美に、
一抹のうしろめたさを感じないわけではないが、ほむらには真実を
伝える勇気はなかった。そう、その勇気がなかった。
あの時も、真実を伝えても、信じてもらえなかった。
魔法少女が魔女になるといくら叫んでも、信じてもらえなかった。

それに伝えてどうなるというのだろう。上条に言うのか。

『さやかは手を治すために魔法少女になって、
戦いで力尽き消滅しました』

そうまでして、わざわざ追い詰める必要があるのだろうか。
知らなければ知らないでいい……。魔法少女にかかわらないなら
それに越したことはないのだから。
そうでなければまどかのような運命になってしまうのだから。

だが、そのうしろめたさが、ほむらに言わなくてもいいことを
言わせてしまった。それは、彼女も魔法少女という生活に、
それなりに疲れていたからかもしれない。

「ねえ、貴方たち。少しいいかしら」

落ち込んでいる二人に声をかける。力なく顔を上げると、
ぼんやりとした目で、ほむらを見返す。



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