過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
1- 20
229: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/04/14(日) 22:06:01.92 ID:7lL9Z2vO0

『わかった。任せろ。だが、無理をするな』

「今無理をしないでいつ無理をするんだ。救いを求められているのに」

電話越しに話す兄の言葉が詰まる。反論ができなかった。慌てて話を
変える。自分が声をかけて動員できる人数の話になった。それを受け
二言三言話をかわす。互いに納得し通話を切ると、仁美に向き合う。

「兄は増援を連れてきてくれる。だが間に合わない」

仁美が言葉に詰まる。ほむらもやや不安げに達哉を見つめていた。
散発的に鳴り響く銃声が、状況が差し迫っていることを教えてくれる。

「だから自分が行く。大丈夫だ。連れていける人数も多い」

「あ、ありがとうございます」

「まだ礼は早い。準備ができたら知らせるから、少し待ってろ」

拳銃を確認し、防弾チョッキを準備する。これでどこまで軍隊の重火器
に対抗できるか不明だが、一警察官に準備できるのはせいぜいここまで
だろう。ましてや組織のバックアップもない。

にもかかわらず、彼は戦いに赴くのだ。

仁美はその行動に、覚悟に涙した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
543Res/503.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice