過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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246: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/04/21(日) 22:01:56.38 ID:YaGGxMA80

徐々に倒される仮面党。決して数は多くないがラストバタリオンたちは
ひたひたと生徒たちを追い詰めていく。生徒たちの速度が上がったため、
先頭を走る(文字通り走っていた)生徒たちは達哉率いる警察官と合流
することができた。
それでもなお、ポリカーボネイトの盾の内側である。拳銃程度なら
いざ知らず、手りゅう弾や大口径の銃器には抗しきれない。まだまだ
安心はできない状態だ。

後方の仮面党はラストバタリオンの銃弾に倒されつつも、なんとか敵の
数を減らしていった。だが遅れて列からはみ出した上条と中沢の二人に
追いつく兵士が現れる。走り込みながらのため、拳銃ではなく大ぶりの
ナイフをかざし振り下ろそうとする。
中沢はなんとか上条の松葉杖を振り回しそれを追い払う。だが兵士に
そんな雑な攻撃が当たるわけもなく、小ばかにするような動きで
避けられてしまう。

「早く行ってくれよ!」

「ふざけんなよ! 志筑さんが悲しむだろ!」

重ねて言う。彼の行為は平時では美徳である。だが、有事の際にはそう
とは必ずしも言えない。けれども、それを彼に求めるのは酷だ。
彼は兵士でもなければ戦士でもない。
もっと別の、もっと尊い、気高い魂と勇気を持つ『何か』だ。

その気高い魂が、勇気が、時間を作った。



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