過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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430: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 23:44:58.94 ID:wMXdjl1Q0

テレビ局の局内を制圧したピアスの彼は、南条の手のものを解放しあとを
任せると駐車場に戻った。だがそこには誰もいない。かろうじて戦いの
跡らしきものはあるが、それ以外は何もない。
燃え上がる車両や、抉られたアスファルトなどはあるものの、
英理子や上杉、そして魔法少女たちの姿がない。

唯一残っていたのは、駐車場の片隅にいた魔法少女。
何があったか尋ねる彼に、彼女は虚ろの表情で答える。

『みんな……けっかいみたいなのにひきずりこまれました。
たぶんまほうしょうじょなら、いりぐちをあけられるとおもいます』

それを頼まれると、魔法少女は操り人形のように頷き立ち上がる。
ふらふらと頼りなげに何もないところまで歩くと、ソウルジェムをかざす。
そこには黙視できない結界の入口があり、そこをこじ開けようとしていた。
ソウルジェムからの光によって、そこに揺らぎが生じる。

『これではいれます』

言うが早いか、彼はそこに躊躇なく飛び込んだ。相変わらずの果断さである。
それを見送った魔法少女はにやりと笑う。

『……一名様、ご案内……』

その後、ピアスの彼を追いかけてきた南条の手の者は、先の魔法少女を
確認することができなかった。



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