過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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452: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/04(日) 22:32:00.12 ID:IQHsWoUK0
その一斉攻撃の閃光は南条からも、上杉からも見ることができた。
結界の外で、ペルソナの魔法による治療を施していた。その視線の先には
浮遊する巨大なUFOの姿。それがどうしたところで目に入ってしまう。それが
苛立ちを伴っていた。

「戦えそうなやつはなんとかなったな」

「けど、これじゃぁ……」

だが、キュゥべえの爆弾により自ら命を絶ったため、魔法少女の人数は三割まで
減っていた。ほとんどが魔女になるという事実に恐慌をきたしたためだ。
ゆきのが背負っていた少女もまた、物言わぬ骸になっていた。それをゆっくりと
横たえると、苛立たしげに帽子を地面に叩きつける。ゆきのの背中で、彼女は
自らのソウルジェムを砕き自害した。それがゆきのの心をどれだけ傷つけたか。

「先生の様には、いかないのかな」

「黛、落ち込んでいる場合ではないぞ」

南条は怒りにも似た眼差しで一斉攻撃の光源を見つめていた。あれがおそらく
周防刑事たちの戦いによるものだと漠然と感じたからだろう。
まだ彼らが戦っていると知ったのだ。ならば、自分たちのすることはひとつしかない。

「街の住人の保護だ。さっきの怪物、魔女なるものから人々を守る」

「そうだね。おちおちヘコんでられないっての!」

「ゴタクはいい、行こうぜ」

頼りがいのある級友たちとともに、歩き出す。南条の脳裏には道を尋ねた家の
家族の面影があった。あの善良で親切な住民を守る。それが彼らの戦いだ。


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