過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/08/04(日) 22:33:22.70 ID:IQHsWoUK0
その攻撃をそれは耐え抜いた。周囲の魔力の塊は除去されたが、ソウルジェムは
未だ健在だ。そしてそれが次々と破裂し砕け散る。それはかつての杏子が
見たはずのさやかが魔女に堕ちるときのそれと同じだった。
本来ならソウルジェムひとつにひとつの魔女というのが普通なのだろう。
だがそれに限っては違った。周囲の魔女が結びつき絡み合い、歯車を持つ逆さ吊り
の魔女となった。ほむらの知る、ワルプルギスの夜と呼ばれる魔女だ。
けたたましい高笑いを何度聞いただろう。そのたびに怒りと苦痛と憎悪を持った。
何度も立ちふさがり、何度もまどかを殺し、何度もマミを、杏子を殺してきた。
その感情がほむらの整った顔を歪める。それをそばで見ていたであろうまどかの心に
暗い影を落とす。
(ああ、わたしのせいでほむらちゃんはあんなかおになっていたんだ)
憎しみの顔。まどかが願った願い事。それにほむらは忠実だった。なんとしても
キュゥべえに騙される前に救おうと必死だった。
結果から言えばまどかは望んで契約し魔法少女になった。だがそれは真実を知り
ほむらの苦しみを知り、自ら決意して契約したゆえ。だからまどかは騙されずに
覚悟して契約をしたといえる。
けれども、その道のりに至るまでほむらは傷つき続けた。苦しみ続けた。
(わたしのせいで、あんなにきれいなかおが……)
「まどか、危ないから離れていなさい。いいわね」
先ほどの憤怒の顔もどこへやら、まどかを見るほむらの眼差しは柔らかく優しい。
(ほむらちゃんには、くるしいおもいをしてほしくない)
それは彼女の新たな、優しい、そして身勝手な祈り。
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