過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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514: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/09/08(日) 20:50:20.59 ID:dhQ2ZbUF0
『ならどうにかしてみることね。貴女の希望で、現状があるのよ。円環の理さん?』

まどかが言葉に詰まる。例えほむらがどれほど願おうとも、まどかが
この世界に実体化はしない。少なくとも円環の理に支障をきたす
ほどのことにはならないはずだ。
だがまどかは願ってしまった。
自分のために無間地獄を歩いた少女に会いたい、抱きしめたい、笑顔が見たいと。

『それが貴女の罪なのよ。罪には罰を。当たり前でしょう』

『ほむら』はまどかを見下ろしていた。その色には嘲りが乗っている。
その背後では、上条を連れて仁美が転移するのが見えた。

『悪あがきかしらね。何をしても無駄よ。私が浄化させなければいいのだから』

『ほむら』が手の中のソウルジェムを握り締め嘲笑う。その締め付けが苦痛なのか
ほむらは胸の傷以上に身悶える。

『それに、もう間に合わないわ』

「うるさい!」

うららが携帯から離れ魔法を放つ。それを無防備に受けた『ほむら』は
あっけなく吹き飛ぶ。手にしていたソウルジェムはあっさり手から零れ落ちて
まどかの足元に転がる。
地に叩きつけられた『ほむら』は立ち上がり、服の埃を払う仕草をする。
効き目がないとでも言うようにだ。


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