過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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526: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/09/13(金) 21:38:08.41 ID:rJgssbXg0
ひとしきり吸収して満足したのか、恩寵の魔女は上昇を始める。
目的はワルプルギスの夜。あれすら飲み込もうというのだろう。それが世界を
落ち着かせる方法と信じて。

「ほむらちゃん! まって! 行かないで! お願い!」

だがなおも上昇し、UFOの底を回避し見滝原中学校校舎に向かう。
そこには校舎とUFOの羅針盤のような回転する輪に挟まれたワルプルギスの夜。
霊的な何かを備えたUFOを透過することは魔女にもできないらしい。
挟まったままもがいていた。
それにほむらの魔女は近づく。素質が高いとはいえ、たかだが七人分の魔女だ。
今地上にいる多くの魔女を喰い散らかした恩寵の魔女の魔力と比べるべくもない。
闇色の翼が夜を包み込み飲み干した。

「あ……ああ……。間に合わなかったの……ですね」

かろうじてかき集めた石を手に膝から崩れ落ちる仁美。目を閉じたほむらに
号泣するまどかに、結末を理解した。
やむなく自らのソウルジェムに石を近づけ浄化する。今そうしなければ自分が
危ないことを理解していたから。

「なんで、なんでこんなことに……どうして……」

ほむらは魔女となり自我を失いながらも魔女をかき集めていた。それはおそらく
まどかのため。発狂しながらも彼女はまどかを愛し続けていた。それがまどかには
締め付けられるような心の痛みを伴う。それは狂った愛の証。

(これが罰なんだね。私が願ってはいけないことを願ったから)

(これが罰なんですね。私が上条君に告白をしてしまったから)

けれど、それを責めることが出来る人間がどれだけいるであろうか


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