過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
↓
1-
覧
板
20
63
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/02/19(火) 21:12:07.27 ID:REMLGFyO0
完全に拘束させる必要はない。多少足止めをしたり、体勢を崩すくらい
で充分と割り切った使い方だ。弓や銃を撃つ距離を取れればいい。
どうせ二人とも武器は刃物だ。すぐに拘束を切断してしまう。
そしてそれは当たった。腰だめにマスケットを構えるマミ。痛みと魔力
減退に弱っているものの、再度弓を作り、矢をつがえるほむら。
襲撃者二人が拘束を切り裂き体勢を整えたときには、形勢は逆転して
いた。
「説明して頂戴。佐倉さん」
不利を悟ったのか。はたまたこれはある種想定内なのか、襲撃者達は
飛び道具を構える二人から全く目を離さず、後ろに跳躍する。
「説明?」
杏子は昏い目で言う。次いで弾丸を避けるためか結界を作る。
それはマミとほむらの間の心の溝にも思えた。
「あたしは【ジョーカー様】についた。これでいいか!?」
マミが足止め程度にリボンを使ったように、杏子もまた結界を
足止めに使用するようだ。そのまま、マスケットの
人体必中距離から離れるべく、もう一度後ろに跳躍する。
視界から二人が消えたことを確認し、マミは武装を解除する。
出血が止まらないほむらの怪我を治すためだ。
「これくらい……平気」
「せめて出血は止めさせて」
ほむらのソウルジェムの状態を確認し青ざめる。幸いにして
使わずに済んだ石を半ば強引にほむらにあてがい、穢れを吸わせる。
治療に魔力を使うため手持ちがなくなってしまうが、
そうも言っていられない。
「マミ、ありがとう。君がいなければほむらは危なかったよ」
「あなたも、教えてくれてありがとう。暁美さん、大丈夫?」
「もう、平気よ。迷惑をかけたわね」
「そういうときは、なんていうんだっけ?」
「……、ありがとう、でも、構わないで」
ほむらはそういうと、頼りなげな足取りで立ち上がり、帰路に就く。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
543Res/503.64 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1360403969/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice