過去ログ - 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンが」 照「ただいま」
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7: ◆HrLD.UhKwA[saga]
2013/02/09(土) 23:35:47.11 ID:L5f0BDex0
その後、親父さんとどんな会話を交わしたかは覚えていない。

気付けば逃げ出すように幼なじみの家を後にして、目的もなく歩き続けていた。

そうこうしているうちに雨が降り始めたが、俺にはそんなことどうでも良かった。

びしょ濡れのまま、幼なじみの影を求めるように俺は歩くだけだった。

京太郎(ああ、学校帰りによくアイツとあの店に寄ったっけ)

京太郎(迷子になったアイツを探しに森の中にだって何度も入った)

京太郎(でも、もういないんだよな)

幼なじみは姉に会いに行くと言って俺の前からいなくなってしまった。

京太郎(だから、照ねえと仲直りできたってことでいいんだよな)

数年前にいなくなってしまった幼なじみの姉のことを思い出す。

ずっと幼なじみが仲直りしたいと言っていた二つ上の女の子のことを。

京太郎(そういや、照ねえがいなくなる前に麻雀のリー棒で作ったアクセサリーを渡したっけ)

京太郎(我ながら馬鹿なことをしたもんだよな。いくら照ねえが麻雀が好きだからって、あんなもん渡されても困るだけだろうに)

そんな取り留めのないことを考えながら歩いていると俺のとなりをバスが通って行った。

何の気なしに目でバスを追っていると停留所で停まった。

京太郎(珍しいな。この時間にあのバス停で降りる人がいるなんて)

なんとなく気になって雨の中、目を凝らした。

降りてきたのは高校生くらいの女の子だった。

瞬間、俺の中で鼓動が早まった。



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