過去ログ - 老兵や古兵って響きからしてカッコいいよな! というわけでSS書く
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:28:05.57 ID:Xs4uGvw2o

……

 久々に道場に顔を出した祖父はしばらく稽古の様子を眺めると、一言二言父と言葉を交わした後に奥へと引っ込んだ。
「師範は本当に強いのだろうか」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:28:48.50 ID:Xs4uGvw2o

 前に直接訊ねたことがある。爺様は本当に強いのかと。
「強い、とはなんだね?」
 その時祖父は、逆に問い返してきたのだった。
 なんだと言われても、と困ったのを覚えている。強いは強いだろうと。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:29:16.90 ID:Xs4uGvw2o

 結局手合わせは流れた。
 弥助は、少なくとも今の祖父は強くないと思っている。
 父の言う最高の武人は、老いたのだ。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:54:41.61 ID:Xs4uGvw2o

……

「聞いたか、道場破りの噂」
 稽古後、たわいもない話の最中だった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:55:08.46 ID:Xs4uGvw2o

 その話自体は知らぬ者は少ない。
 丈夫が取り柄の半田長兵衛が生死の境をさまよったことについては、様々に噂が飛んでいる。
 だが。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:55:36.98 ID:Xs4uGvw2o

 弥助もその輪の中で笑っていた。
 小太郎の話が本当だったことなど一度もない。
 彼は驚くほどに正確に真相から遠ざかって見せる。
 だから今回も外れるのだ。いつものように。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:56:20.25 ID:Xs4uGvw2o

(……何が遮ってるんだ?)
 大きな壁と錯覚する。だが違う。それは――
「頼もう」
 もう一度声がした。人。人間だ。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/10(日) 14:43:05.25 ID:StcuUrRSO
老兵といえば剣客商売を思い出す


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 16:29:31.95 ID:Xs4uGvw2o

……

 大蝮と名乗った男は、師範代である目の前の父を歯牙にもかけない様子だった。
 つまらなそうに道場を見回し、首を掻く。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 16:29:58.81 ID:Xs4uGvw2o

「へっ、なんだ。だったら話は早いな」
 大蝮は腰に差した刀に片手を置く。
「別にお前を斬って進んでもいいんだぜ?」

以下略



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