過去ログ - 老兵や古兵って響きからしてカッコいいよな! というわけでSS書く
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:29:16.90 ID:Xs4uGvw2o

 結局手合わせは流れた。
 弥助は、少なくとも今の祖父は強くないと思っている。
 父の言う最高の武人は、老いたのだ。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:54:41.61 ID:Xs4uGvw2o

……

「聞いたか、道場破りの噂」
 稽古後、たわいもない話の最中だった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:55:08.46 ID:Xs4uGvw2o

 その話自体は知らぬ者は少ない。
 丈夫が取り柄の半田長兵衛が生死の境をさまよったことについては、様々に噂が飛んでいる。
 だが。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:55:36.98 ID:Xs4uGvw2o

 弥助もその輪の中で笑っていた。
 小太郎の話が本当だったことなど一度もない。
 彼は驚くほどに正確に真相から遠ざかって見せる。
 だから今回も外れるのだ。いつものように。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 13:56:20.25 ID:Xs4uGvw2o

(……何が遮ってるんだ?)
 大きな壁と錯覚する。だが違う。それは――
「頼もう」
 もう一度声がした。人。人間だ。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/10(日) 14:43:05.25 ID:StcuUrRSO
老兵といえば剣客商売を思い出す


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 16:29:31.95 ID:Xs4uGvw2o

……

 大蝮と名乗った男は、師範代である目の前の父を歯牙にもかけない様子だった。
 つまらなそうに道場を見回し、首を掻く。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 16:29:58.81 ID:Xs4uGvw2o

「へっ、なんだ。だったら話は早いな」
 大蝮は腰に差した刀に片手を置く。
「別にお前を斬って進んでもいいんだぜ?」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 16:30:25.81 ID:Xs4uGvw2o

 道場の静寂にぴしりと緊張が走る。
 父は双方斬りこめる間合いのすぐ鼻先で止まった。
 そのまま動かない。動く必要もない。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/10(日) 16:30:53.40 ID:Xs4uGvw2o

 ざわりと嫌な感触が背中を伝った。
 だが、勝負を止めようにも自分では無理だ。
 焦りだけが頭を満たす。
 その時だった。奥の戸ががらりと開いた。
以下略



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