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過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」穏乃「阿知賀編！」【阿知賀】

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1: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/10(日) 13:01:16.63 ID:58oZ5D2N0
家が無い。

っていうか、燃えた。

もう、真っ白に……いや、真っ黒に。

灰になって、墨になって、何もかもが燃え尽きた。

だから。

京太郎「……」

何故か、奈良へと行くことになった。

母さん曰く、知り合いがいるからそこへいけ、とのこと。

いや、ついてこいよ、と言ったが、なんでも別の所にすでに泊まることが決まっているらしい。

それなら俺もそこにいれさせろ、と言えば『あの家3人用だから！』とか言う始末。

ガキ大将かよ。

なんつー最低な親だ、と悪態をつきながらも、家の無い状況を甘受することもできず、しぶしぶと受け入れた。

知り合いの許可は貰っているらしいが。

……迷惑極まりない。

京太郎「……はぁ」

溜息が止まらない。

いや、もう何がなんだかわかんねーんだもん。

およそ一日かけて奈良までつれてこられて。

後はここに地図が書いているからこれの通りにいけ、といわれて。

放置された。

俺に残されたのは、財布と携帯と地図。

大好きなカピは親の世話になっています、くそう。

さて、そんなわけで完全に一文無しである。

京太郎「……はぁ」

何度目だろうか。

しゃっくりは100回でやれば死ぬらしいが、ため息は何回やれば死ぬのだろう。

なんて考えながら、ぼうっと歩く。

……しばらくして、ロープウェイが見えてきた。

なんでも、これで上った先らしい。

右を見れば山、左を見ても山。

山中にある村のとある家、らしい。

らしい、としか言いようがない。

だって、あったことがねーんだもん、その親戚に。

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