過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」穏乃「阿知賀編！」【阿知賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」穏乃「阿知賀編！」【阿知賀】

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912: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/14(木) 01:33:00.45 ID:IMr/VATy0
～のどっちと一目惚れ～

聞いていた。

和、という友達の存在を。

桃色の髪で、ツインテールで――画像も見せてもらった。

うわぁ、胸大きいなぁ、と、そういった感想。

それだけ。

画面の向こうだから……っていうのもあったかもしれないけれど。

その程度の感想しか抱かなかった。

それがどうだろうか。

和「お久しぶりです、穏乃」

穏乃「うん、久しぶりっ！」

彼女を目の前にして。

動く彼女をこの目で見て。

柔らかい髪の動きとか、かすかに感じるような匂いとか、柔らかく微笑む顔とか……まあ、胸とか。

その全てが、見ていたものと違う。

……ちら、と瞳があったりもした。

ニコリ、と笑いかけて、そのまま眼を離した。

……そりゃそうだ、俺は彼女にとって部外者なのだから。

そもそも、微笑みかけてくれたことさえ奇跡だ。

それでも。

一度微笑みかけてくれただけで、心臓が高鳴る。

ああ、どうしよう、俺ってこんなにも純真だったか。

小学生みたいじゃないか。

京太郎「……」

胸を押さえたい衝動に駆られる。

変に見えるから、そんなことはしないけれど。

このとくんどくんとなる鼓動を押さえつけたい。

……一度みた。

桃色の髪、青色の瞳、白色の肌。

そう、だからこれは一目惚れ、というには少し外れているのかもしれない。

……それでも。

俺は、今俺は確かに。

……彼女に一目惚れしてしまった。

ああ、顔が熱い。

ばれてない……よな？

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