過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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800: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2013/10/20(日) 23:59:27.89 ID:kA5UK+BA0

彼女を治療するためには何をするべきなのか。
必要な薬剤や機械類、それを用意するまでにかかる時間、解決するべき問題の優先順位の検討等々……
それら複数の項目を考慮した上で今後の計画を立てなければならない。



冥土帰し(それにしてもこの街の大人達には困ったものだね。 こんな馬鹿げた実験を嬉々として行っているんだからね)

冥土帰し(この街の発展のためとはいえ、子供を犠牲にしてまで急ぐことも無かろうに)

冥土帰し(僕もあまり人のことは言えないのかもしれないけれどね)

「彼女の容態はどうだったかしら?」

冥土帰し「ん? あぁ、君か」



背後を振り返ると、そこには長身で冥土帰しと同じ白衣を着た女医が立っていた。
腰まである長さを持つ銀髪を後ろで大きな三つ編みにし、白衣の下には赤と青で構成された奇妙な服を着ている。
顔は凛々しく整っており、老若男女誰であっても『美人である』と口を揃えて言うだろう。


そして、何と表現すればいいのだろうか、見た目の年齢にはそぐわない『貫禄』のようなものが彼女には漂っている。
一本の強固な信念をその身に持つ強者。若輩者からは感じることが出来ない筈の静かな気迫が眼の奥に垣間見えた。




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