過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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◆A0cfz0tVgA
[sage saga]
2013/12/15(日) 23:25:05.98 ID:8lGU8i9O0
入ってきたのは若々しい女性が二人。
服装と肩に付いたバッジを見るに、『警備員』であることは間違いないようだ。
彼女等は冥土帰しを前にして、少々緊張を滲ませながら横に整列していた。
彼女等がここに来た目的は、半月ほど前に起こった大捕物――――『警備員』による研究所の制圧作戦に於いて発見された、
その研究所で行われていた研究資料を冥土帰しの下に届けることである。
制圧作戦の最中に助け出された少女――――十六夜咲夜の治療を迅速に進めるため、
他でもない冥土帰し自身が『警備員』に資料の譲渡を要請したのだ。
『警備員』側は彼の要請を承諾し、二人を派遣して現在の状況に至っている。
冥土帰し(ふむ……)
冥土帰しは二人の『警備員』を交互に見比べる。
対する二人は直立不動であり、冥土帰しの視線を受けても微動だにしない。
どうやら『警備員』の教育は、しっかりと行き届いているようである。
それにしても、随分と若輩の『警備員』が来たものだ。
あの事件の情報は秘匿ランクとしてはかなり上位にくる代物の筈。
本来ならば相応の立ち位置にいる人が来るはずなのだが、一体どうしたというのか。
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