過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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981: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2013/12/29(日) 21:17:55.64 ID:Ex0zsgwp0

不死の薬「今回服用するのはこれだけよ。 ちょっと多いけど我慢してね」

咲夜「大丈夫です。 もう慣れましたから」



咲夜はそう言いながら、机の上に広げられている数多の薬剤の内の一つを手に取った。


彼女のために用意された薬の数は10種類を優に超えている。明らかに尋常ではない数だ。
しかも全てにおいて彼女の治療に不可欠なものであり、それ以外のものも含めるとさらに数は膨らむだろう。
大の大人であっても、思わず逃げ出したくなるような光景である。


しかし咲夜はその圧倒的な量を前にして、平然と次々に薬を飲み下していく。なぜなら彼女にとってはこれが当たり前のことだからだ。
記憶喪失で過去に薬を飲んだ記憶がない彼女にとっては、用意された薬の量が多いのか少ないのかを判断することができないのである。
結果として彼女は精神的な苦痛を感じることなく、この薬を全て服用することができた。


薬を用意する側の不死の薬にとっては、実のところかなり都合がいい状況だ。
必要な薬を用意したとしても、患者がそれを飲むことを拒否してしまうケースは稀ではあるが存在する。
そうなった場合は患者を説得したり、粉薬を錠剤にしたりするなど、抵抗が無いような投与の仕方に変えなければならない。
後者は薬の数が少なければ対応できるが、咲夜の場合のように数が多くなると相当な時間がかかる。
こう言っては非常に不謹慎ではあるが、彼女が記憶喪失であるおかげでスムーズな治療が可能となっていることがままあるのだ。




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