過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)2
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◆A0cfz0tVgA
[sage saga]
2013/12/29(日) 21:52:14.02 ID:Ex0zsgwp0
咲夜「……」
彼女自身、いずれこの場所を去らねばならないことは気付いていた。
ここは病院だ。マンションやアパートのような、人が住み込む場所ではない。
病気が完治したら自分の家に戻るのが当たり前である。
無論それは、咲夜とて同じこと。
今でこそ住む家を持たないが、いずれは日常へと戻っていかなくてはならないのだ。
それは必要なことだし、医師二人にいつまでも迷惑はかけられない。
しかし、そうであるはずなのに、心の中に燻っているこの感情はなんだろうか。
『あの二人から離れたくない』。そんな気持ちが、自分の奥底に泥のように溜まっている。
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