過去ログ - ウェイバー「聖杯を解体する――」ダンテ「ジャックポットだ」
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[saga]
2013/03/06(水) 02:11:29.42 ID:yI2ay3RC0
遠坂邸
時刻はネロ達が巡回に出発した頃、遠坂姉妹、そしてダンテとレディは遠坂邸へ到着し明日以降へ向けて英気を養っていた
一通りことを済ませ、レディと桜は先に寝室へ、リビングスペースにはあかいあくまと、赤い悪魔。
ダンテ「――これだ。やっぱりタタミって奴は落ち着かねぇな」
ソファに深く腰掛け足を組み、開口一番出た言葉がこれだった。もう少しロックな部屋なら…………等不満すら漏らしている
凛「アンタね…人にどこでも寝れるように、って言っといてどういうことなのよ」
ダンテ「どうもこうもないさ。確かにどこでも寝れるくらいに俺はタフだぜ?でもな」
よっこらせ、と言わんばかりの気だるげな表情で深く腰掛けていた体勢を前屈みに、腕を組む。
凛「――でも?」
ダンテ「そりゃ洋間の方がいいに決まってるだろ?」
そしてウインクと共にいつまでも無邪気さの消えない悪戯な笑顔を見せる
凛「はぁ!?つまりうまいこと言ってあのネロって子を士郎の家に押し付けたの?」
ダンテ「半分当たり、半分ハズレだ」
今までの明るい表情から一転、その顔つきはまさしく真剣なものとなった
凛「……どういうこと?」
ダンテ「シロウの家でも言ったが、あの坊やに強くなって貰いたいってのは事実さ」
凛「そりゃ強くなるに越したことはないでしょうけど……正直貴方が出れば簡単に済む話じゃないの?士郎だって……今日一人で出て行かなくても……」
ダンテ「そう、俺が出れば簡単にカタが付いちまう――それが問題さ」
――――――俺ももう若くない。少し寂しげな表情でダンテは呟いた。
ダンテ「俺だっていつかは死ぬ――その辺の人間よりは長生き出来てもな」
肉体と経験は今や最高の円熟期に到達し、父すら超えたと言われるほどのダンテが危惧していること――それは自らに伍する者がいない、という事実
ダンテ「アイツらが――ネロやシロウが助けを求めるってなら話は別だ。手を貸してやってもいい」
凛「………」
ダンテ「だが、俺が出張ってアイツらの成長をわざわざ潰すこともない――それだけの話さ」
悪魔は倒しても倒しても無限に沸いてくる。広大な魔界では今も幾つもの勢力が犇き、競い、切磋琢磨し、地上への侵攻を狙っている
ダンテ「あまり考えたくもねえ話だが――いつまで俺も剣を振れるかわからねえしな、後継者――とまではいかなくても俺が認める、誇り高き魂を持った奴に強くあってほしい―――――ってことさ」
凛「――ごめんなさい。私貴方のこと誤解してたみたいだわ」
ダンテ「ま、俺にちょっかい出してくるようなヤツが居れば―――魔術協会だろうが悪魔だろうがブッ潰して体に教え込んでやるがな」
凛「魔術協会って―――――いや、アンタならやりかねないわね」
教団騎士の育成には抜かりがなく。悪魔化による並のサーヴァント以上の者もいた魔剣教団をネロの奮闘あったとはいえ、ダンテは滅ぼしている。
魔剣教団と言う小さな城塞都市の一教団が、魔術協会、聖堂教会の干渉を免れていたのも、ひとえにその戦闘能力の高さ、そして秘密兵器「神」などを恐れての物だった
ダンテはまだ老いてはいない。その体に溢れる闘志は燻り、今からでも飛び出したい衝動はある。それでも若き彼らの力を信じ、こうして英気を養っているのだ。
彼等では手に負えないなにか、強大な力が来るその時まで
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