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2013/02/11(月) 15:13:13.53 ID:FyZPuZNm0
まずはまた新しいいつかを構築する今を求めていこう。
それは依存ではなく、
それはただ傷をなめあうような関係ではなく、
それは平等という、
それは対等という、
そんな形で求めていこう。
桃子/京太郎はそう思えた。
〇
黒髪の女と金髪の男が歩いている。
夜空の下だ。月下に晒され、互いの姿が照らされている。
「じゃあ、東横さん、俺はここで」
「はい、さよならっす」
立ち止まったのは、バスの停留所の前だ。別れを告げ、ゆっくりと名残惜しげに女のほうが去っていく。
数度、振り返るたびに、寂しそうな笑みを男に向けて。
しかし、その寂しさにはどこか希望がある。
「二度と、会えないわけじゃないっすしね」
新たな関係を気づくことができた人と別れるのは名残惜しくも、
だが、それがまた楽しくもあった。
「さて、じゃ、来週はどんな内容で遊びに誘ってみるっすかね」
―終―
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