22:白桃
2013/02/11(月) 20:00:51.65 ID:FyZPuZNm0
あまりエロくないが、失礼します。
既に幾度も逢瀬を重ねて、気づけば恋人という関係になるのに時間は必要としなかった。
ゆっくり、ゆっくりと時間をかけて互いの距離は縮められていき、
「桃子」
「京太郎さん」
既に互いの距離はゼロに等しい。
水音がする。淫靡さが溶け出したような水音だ。
それは口付けの音であった。
互いに求め貪り、そして必要であるということを確認しあうようにだ。
既に肌は上気している。目の前に居る桃子の肌はまさしく桃のようで、
――綺麗、だな。
そう思った。
肉体を反転させる。ベッドの上に肉体を下ろす。自身が桃子を見下ろす形に持っていき、
「剥がす、ぞ?」
声の変わりに一度、頭部を立てに振るという挙動でその行為への許可がくる。
胸元のボタンからゆっくりとはがし、しかし、どこか獣のような挙動で手を動かす。情けないことに男とは目の前に餌があればがっつかずにはいられない性分らしい。挙動はだんだんと早くなり、
「〜〜〜〜〜!!」
上半身が裸体として晒される。
しかし手は止めず、自らのシャツをはずしていく。
京太郎が行ったのはまず互いの上半身を重ね合わせることからだった。
「――」
「――」
そしてそれ以上は動くことをせずただその行為だけを京太郎は求めた。
それは互いに"はじめて"であったこともあるだろうし、かつて互いに"望む"互いであろうというその意思の表れでもあり、そして、体温を感じたいという京太郎の思いもあった。
東横・桃子は相変わらず影が薄かった。京太郎にはその姿を確認できるが、未だにその姿を見失う人間も多い。否、そちらが大半で、京太郎がその唯一だった。
恐れているのだ。いつか自身の目の前からすら消えてしまうのではないかという心理が、ただ抱くという行為に踏みとどまらせている。
それに気づいたのか、桃子も京太郎の肉体を握り返す。
互いの肉の隙間が埋まっていき、密着していく。服と服の境界はない。
「求めないんっすか?」
小さく声が来る。
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