過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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40: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/19(火) 03:38:52.90 ID:RCd/gL2Bo

「あたしもここに来たのは少し遅れたんだけどさ……」

 さやかは目線を斜め下に落としたまま、最初の言葉を呟いた。

「あたしが来た時、あの人はもういたよ。それで笑って手を振って、あたしを呼んだの」

「あの人っていうのは……命さんのこと?」

 こくり、とさやかは緊張した面持ちで頷く。
 命の名前が出た瞬間、また彼女が身を硬くするのを、マミは見逃さなかった。
 
「それでお茶とケーキご馳走になって、それから楽譜をもらった」

 さやかは鞄から紙を取り出すと、マミに見せた。
 紙の上には音符や記号が踊っている。読み方は知らないが、何の変哲もない楽譜だ。

「これは……?」

「あの人の恋人が作りかけだった、オリジナルのヴァイオリンの曲だって。
その人が事故で弾けなくなって、たぶん……その、亡くなったから私に……」

「もしかして、入院してる美樹さんの幼馴染の男の子に?」

「マミさんも聞いていたんだ。そ、上条恭介って言うんだけど……。
あの人、あたしにこれを渡して、頑張ってる人の背中を押してあげたくなるって言ってた……」




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