過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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43: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/19(火) 03:45:08.26 ID:RCd/gL2Bo

「命さんはそんな酷い人じゃないわ……。
仮にそうだとしても、説明のつかないことが多過ぎるでしょう?」

 とにかく命を庇う論理を並べようとして、口から出たのは根拠のない擁護。
 それがどれだけ説得力に欠けるか自覚していながら。
 
「そりゃあ、あたしだって訳わかんないよ。今だって頭ん中ごちゃごちゃで……でもさ」

 一旦さやかは口を閉じ、マミを見る。もう非難がましい視線はなかった。
 ただ単純に、純粋に、不思議そうにマミに問いかける。


「言い切れるほど、マミさんはあの人を知ってるの?」


「えっ……」

――私は、命さんをどれくらい知っているんだろう……。

…………知らない。

何も、知らない。

美樹さんが知っているようなことでさえ――

「でも、私にはそうは思えない。だって、だって命さんは……命さんは……」

 表情が切なく歪んでいくのが自分でも理解できた。
 語尾はか細くなり、最後には消えていく。
 マミはとにかく何か言おうとして、結局は何も言えなかった。



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