過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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54: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/23(土) 04:44:19.57 ID:BGorv0Bko

 独りになってようやく、瞳に熱いものが込み上げてくる。
 
「嫌われちゃったかな……」

 でも、これでいいのかもしれない。
 そう言い聞かせても、涙は止まってくれない。
 紅茶を何杯おかわりしても、気分は落ち着かなかった。

 それから数分、マミは何をするでもなく、寂しくなった向かいの席を眺めていた。
 命を探して街を駆け回るべきだろうか。しかし、どこを探せばいいのかもわからない。
 ここで待った方が会える確率はまだ高い。それに、さやかを疑うようで気が進まなかった。 

 その時だった。
 背後に気配と、誰かが着席する音。
 頭が一杯で、今の今まで入店に気付かなかった。

「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか?」

 真後ろから、注文を取りにきたウェイトレスの声。
 そして――。

「季節のフルーツパフェと、イチゴのタルトと、クリーミーカスタードプリン。
それからコーヒーゼリーサンデーに、抹茶白玉アイス、ガトーショコラ。
桃のムース、洋梨のミルフィーユ、ブルーベリーパイ、NY風チーズケーキも。
あとは……とりあえず、それだけで」

 聞こえてきたのはマミでも胸焼けがするような大量の注文。
 それも、以前どこかで耳にした声だった。



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