過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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203: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/04/05(金) 23:10:51.34 ID:J1AeU9H80

そして入学式当日。高校に向かうマミとネミッサのそばに一組の
夫婦が近づく。

「パパさんママさん? こんにちは、アタシネミッサ」

銀髪をなびかせ、マミの養父母に挨拶する。マミは敬語を使って
欲しかったが諦めた。
一応、ネミッサが所属する法人格の名刺を渡して身分を説明して
おいたため、悪い印象はなかったようだ。

「ああ、あなたがマミの言ってた『一番のお友達』ね」

「あ、そういう風に伝えてたの? 光栄ね」

やや年老いた養父母はなかなかマミの様子を見に行けないらしい。
けれども、何かにつけて電話や手紙でのやり取りをしており、
その中でネミッサやまどかたちのことをマミはよく伝えていた。

「私たちはなかなか見滝原には行けないのだけれど……」

「マミのこと、よろしくお願いしますね」

「あの子が笑っていられるのもあなたのお蔭だと思うの。
あなたに出会えて、本当によかったわ」

暗に事故のことを言っているのだ。あれ以来塞ぎがちで鬱気味な
様子が、近年とみに払拭され明るくなっていた。それがネミッサの
お蔭だと、養父母は感じていた。

「アタシの方こそマミちゃんにいろいろ大切なものを貰ってるわ。
アタシも、マミちゃんに出会えてよかったって思ってるの。
お相子ね」

養父母の後ろで、マミが涙ぐんでいることにネミッサは気付かない。

桜の後ろで、青空がさらに輝きを増した。



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