過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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350: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/05/26(日) 23:47:02.61 ID:wWG9sfLo0

だが彼女はマミに生涯愛することを誓ってしまった。それが悪魔にとって
それは魂に食い込む鉄の契約であるにもかかわらずだ。それをマミに悟られまいと
必死になっている。いつか来るそのときに、彼女の重荷になってしまわないように。

「大丈夫よ。あの子のことは私が守るわ。私にあの子がしてくれたように」

それをきいて『まどか』は笑った。このほむらも、自分が思う――想う――
心優しくも強い少女だとわかったから。

「ありがとう。でもね、ネミッサちゃんは……、きっと幸せになれるよ」

「どういうこと?」

「ええへ、ひみつ」

「わかったわ。あなたが言うなら信じるわ」

納得しつつも、ほむらは小首をかしげる。その仕草や表情は『まどか』の知る、
あの可愛らしいほむらのそのまま。だからつい嬉しくなってしまった。
布団の中でほむらに抱き着いた。驚き狼狽え照れるほむらに気付かず、『まどか』は
その胸に顔を押し付ける。ほむらの体臭と温度が感じられる。

「ちょ、ちょっと?」

「ほむらちゃんとこうしたかったの! 少しの間だけでも、いいから」

女神となった『まどか』の子供っぽい行動に苦笑し、ほむらはその肩を抱く。
いつかほむらが泣きじゃくり縋りついたときのまどかと、何も変わらないように思える。
そんな小さな体で、彼女はあの宇宙で戦い続けているのだ。魔法少女の祈りが、魔女という
悲しみで終わらないように。
そんな彼女の頑張りが、ネミッサの歩む未来と重なる。

(そう、二人とも同じことをするつもりなのね)

だからほむらは思う。これから二人が歩む時間に来ればそれがたとえ僅かでも、せめて
この瞬間はこの分け御霊の『まどか』にも、今マミの隣にいられるネミッサにも、
人との温かさを感じてほしい、癒されていて欲しいと。

二人は眠りに落ちるまで、そうやって互いを抱きしめあった。



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