過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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362: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/06/06(木) 00:23:05.75 ID:Z64nIhsp0

【たましいのあんそくちへ】その二


翌日の日曜日、マミへの報告を兼ねてのお茶会。
受験に疲れているマミにかわり、ネミッサとほむらが茶を出す。もっとも、
マミも不安げにネミッサの所作を見つめている。

「ほら、また間違えた」

「〜〜、こ、こうだっけ?」

「そうよ。……うん、よくできました」

その指導も柔らかい。だがそこでほむらはちょっとだけ不満げな顔をしている。
さすがに所作に現れることはないが、表情には浮かんでいる。彼女が
鉄面皮などと言われていたのは昔のこと。最近はかつてに比べたらとても
表情豊かだった。もっとも、むかしもマイナス方向の表情は豊かだったが。

「……ずるい……」

ぼそっと、だがはっきりと呟くほむらの言葉をマミが拾う。マミの方は
言葉の意味が分からずにいた。その顔にますますほむらはむくれる。

「私が教わった時は、もっとスパルタ『でした』」

「へえ、アンタも淹れ方誰かに教わったのね。だからあんなにウマいんだ」

ネミッサが明後日の方向へ回答する。かつてほむらもマミに紅茶の淹れ方を
教わったなどとは気づきもしない。それがかなりスパルタで、眼鏡のほむらは
当時難儀したそうだ。だがそのおかげか、紅茶はマミ直伝の正当でとても美味しい
淹れ方だった。

(もう、全然説明の仕方が違うじゃない。何よこの差は……)

ほむらはマミの自覚のない依怙贔屓にむくれていた。彼女もまた、マミを尊敬し
その人柄を好いていたのだ。だから、この差が、気に入らないらしい。


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