過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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371: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/06/06(木) 00:32:13.15 ID:Z64nIhsp0

その夜、詢子はまどかを呼び出した。そして、まっすぐに尋ねる。

「なぁ。あの、変なこと聞くけど、いい?」

「どうしたのママ?」

(表情までおんなじだ。でも、なんで違うってわかるんだろう)

「なぁ、あんた誰だい? まどかそっくりだけど……いや、まどかなのは
わかるんだ。いや、違う、なんだ、何言ってんだろう……」

その言葉に二人は戦慄した。どうしていいかわからない。けれどその前に
『まどか』が反応した。詢子の生みの親としての直観に、心を打たれ
大粒の涙を流してしまった。

「うん……私……『まどか』だよ。ママの子供だよ……」

ボロボロと泣きながら母親にすがりつく。当然真実など語れるわけがない。
だからこうしてすがって泣きじゃくるしかない。それで某かの思いが
伝わってくれることを祈って。

『まどか』の本当の母親でないことは頭では分かっている。だがそれでもなお
詢子は母親だった。そして、その母親は全く情報がない状態で『まどか』の
存在をおぼろげに察した。
泣き出した娘を抱き返して詢子は思った。

(どっちでもいいじゃないか、どっちもまどかには違いないんだ)

言葉はなくとも、二人ともただただ抱き合っていた。

”ありがとう、ママ。『まどか』ちゃんを、抱きしめてくれて”

まどかは自分の母親の凄さと優しさを目の当たりにして、
とても誇らしく思った。

そんな日々が、一週間は続いた。



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