過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/06/09(日) 21:01:12.97 ID:m3OwlXof0
「やっぱり駄目だよ。ちゃんとお別れの挨拶しよう? ね?」
事情を最初から聴いていたまどかも説得に加わる。ほむらが知る限り
『まどか』もまどかも自分を蔑ろにする傾向にある。それは優しさからくる
美徳ではあるのであろう。だが同時にかつて杏子が言っていたことにも重なる。
『まどかはさ、優しさを理由にやらないことがあるんだよ』
「それがより大きな悲しみを呼ぶことになる。前に『私』も言ったはずよ」
ほむらの言葉に詰まる『まどか』。全く同じことを『ほむら』に言われたことを
思い出し、言い返すことができなくなってしまった。
「あのさ。アンタだって嫌なんでしょ。あの二人、きっとすごく怒るわよ」
「マミに至ってはソウルジェムが濁るでしょうね。あなたのせいで」
『まどか』が言葉に詰まる。自分の身勝手な判断で俯いて言葉が出せない。
確かに、ここで黙っていけば簡単だ。だがそれではこの場にいない三人は
納得すまい。むしろ憤慨してしまう。そうなると矛先は止められなかった
ほむらとネミッサに向かうであろう。あとに禍根を残しかねないのだ。
「『まどか』ちゃん……。ちゃんと挨拶しないと、私『あげないよ』」
まどかの奇異な言葉に『まどか』が驚き不安がる。ネミッサたちには
それの詳細はわからないが何か大事なもののやり取りのようだった。
「でも、ちゃんと挨拶していったらちゃんと『あげる』から、ね?
それにさ、『まどか』ちゃんだって……
ホントは黙って行きたくないんだよね?」
『まどか』の表情が歪み、こらえきれずに涙をこぼす。
「なら、決行は延期ね。それまで少しでも安定するようにするわ」
「ありがと。ごめんね」
レイはネミッサの殊勝な態度に驚きつつも大人の余裕で応じた。
(変わるものね……彼女も)
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