過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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432: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/06/30(日) 21:39:02.63 ID:ERNINybM0

「彼女はね。倒せないの」

『まどか』は言う。まどかに、そしてライドウに語りかける。ライドウは
表情を変えなかったが、まどかは目に見えて顔色を変えた。
『まどか』は詳しい理屈を言わなかったが、それが正しいとまどかは
はっきりと納得してしまった。

「そっ、そんな! それじゃみんなはなんのために!?」

悲鳴の様に叫ぶ声は、幸い誰の耳にも届いてないようだ。ソウルジェムが
かつてのようであったなら、濁り切ってしまうような告白だ。

「……だからといって、諦めるわけにはいかない」

それを救ったのはライドウ。淡々と、だが何の躊躇いもなく決意する。

「それを聞いて諦めきれるのか? ネミッサは何を夢見て戦いを挑んだ?
我々もそうだ。君たちもそうじゃなかったのか?」

「うん、そう。だからって諦めない。ほむらちゃんだって諦めなかったんだよ。
私たちだって、諦めない」

『止めないだけをする』、『絶望に逃げない』
ほむらがやってのけ、ネミッサが吠えた言葉だ。まどかもそれを思いだし、
表情を引き締めた。

「だから、救うの。……大丈夫?」

「うん、ごめんなさい! 大丈夫……。『まどか』ちゃん……」

まどかは『まどか』に手を伸ばし、触れ合う。

「「もう一度、一つになって……行こう……。
ネミッサちゃんの夢に向かって」」

それは百年前の約束。再び出会い、共にネミッサを助けようと誓い合った
……約束。

「「だって、ネミッサちゃんが……だいすきだから」」



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