過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/06/30(日) 21:39:02.63 ID:ERNINybM0
「彼女はね。倒せないの」
『まどか』は言う。まどかに、そしてライドウに語りかける。ライドウは
表情を変えなかったが、まどかは目に見えて顔色を変えた。
『まどか』は詳しい理屈を言わなかったが、それが正しいとまどかは
はっきりと納得してしまった。
「そっ、そんな! それじゃみんなはなんのために!?」
悲鳴の様に叫ぶ声は、幸い誰の耳にも届いてないようだ。ソウルジェムが
かつてのようであったなら、濁り切ってしまうような告白だ。
「……だからといって、諦めるわけにはいかない」
それを救ったのはライドウ。淡々と、だが何の躊躇いもなく決意する。
「それを聞いて諦めきれるのか? ネミッサは何を夢見て戦いを挑んだ?
我々もそうだ。君たちもそうじゃなかったのか?」
「うん、そう。だからって諦めない。ほむらちゃんだって諦めなかったんだよ。
私たちだって、諦めない」
『止めないだけをする』、『絶望に逃げない』
ほむらがやってのけ、ネミッサが吠えた言葉だ。まどかもそれを思いだし、
表情を引き締めた。
「だから、救うの。……大丈夫?」
「うん、ごめんなさい! 大丈夫……。『まどか』ちゃん……」
まどかは『まどか』に手を伸ばし、触れ合う。
「「もう一度、一つになって……行こう……。
ネミッサちゃんの夢に向かって」」
それは百年前の約束。再び出会い、共にネミッサを助けようと誓い合った
……約束。
「「だって、ネミッサちゃんが……だいすきだから」」
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