過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/03/03(日) 13:31:42.08 ID:5I/APP2b0
事故で亡くなった両親から、受け継ぐはずだったもの。形見。
それなりに古いものらしく、今売られているものにある飾り方の説明書
らしきものが入っていない。
「ママもね、おばあちゃんから貰ったんだって」
しみじみという。ネミッサが知ることがない、家族を失った悲しみ。
突然の事故死では、形見や受け継ぐものなどを受け取る暇もなかった。
ましてやマミは魔法少女としての宿命を負ってしまった。
「ママの形見って、あまり意識してなかったの。
でも、ちゃんとあったのね」
マミはお雛様を胸にかき抱き、目をつむる。その唇からはネミッサにも
聞き取れない呟きがこぼれる。それからしばらくしてまじまじと
雛人形を見つめると、くすっと笑う。
「昔は、もうちょっと綺麗だと思ったのになぁ。
志筑さんの家のを見たら比べちゃうなぁ」
「そんなの比べても仕方ないでしょ。……ねぇ、それ今から飾る?」
にこにこしながら、首を左右に振る。
「ううん、並べ方がわからないのよ。それに今日は遅いしね」
「……アタシ手伝うよ、見たい。駄目かな?
並べ方ならインターネットで調べられるしさ。どう?」
そんなことを言いながら、ネミッサは必死に飾ろうと主張する。
マミはなぜそこまでネミッサがこだわるかわからなかった。けれども
彼女がそこまでいうならと、素直に応じることにした。
台を組み立て、敷物を敷き、人形を組み立て、調べたとおりに並べる。
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