過去ログ - ビッチ・2
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136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/19(火) 23:09:36.67 ID:5oVkFcZbo

「・・・・・・何言ってるのよ」

 明日香のが小さい声で言った。

「さっきから君は何を言いたいのかな」

 僕は池山に話しかけた。結構、緊張していたので、はっきりとした声ではなかったかも
しれないけど、僕にしては頑張った方だと思う。

 でもそんな必死な僕の声を池山は無視して、明日香に話しかけた。

「明日香、こいつ誰? っていうか俺とおまえの話しに何でこいつがついて来てるんだ
よ」

「この人はあたしのお兄ちゃんだよ」

 明日香が小さく言った。正直に言うと僕はここで明日香がはっきりと僕のことを彼氏だ
と言ってくれるのかと期待していたので、そのことに少しだけ落胆した。

「そんなことを聞いてるんじゃねえよ。兄貴だか何だか知らねえけど、何でここに他の男
を連れてきたのかって聞いてるんだよ」

「あたしが誰を連れてきたってあんたには関係ないでしょ。あたしはもう博之の彼女じゃ
ないんだから」

 ようやく強気な声で明日香が言った。

「明日香って、やっぱりそういう格好の方が似合うよな。前はケバ過ぎたし。それに髪も
黒髪の方が可愛いよ」
 反発する明日香には構わず、池山は無表情のまま話を変えた。「前から俺、おまえに頼
んでたじゃん? もっと清楚な格好をしてくれって。あの頃はそう言ってもおまえに笑わ
れただけだけど、ようやくおまえもその気になってくれたのな」

 何を言っているんだ、こいつ。それに僕のことを言及しているわりにはこいつはぼくか
ら目を逸らしている。

「あんたの好みに合わせたんじゃないよ。あたしはこれから真面目になろうって決めただ
け」

「誰のために? まさか、そこで偉そうに彼氏面して座ってるおまえの兄貴のためじゃね
えよな」

 明日香はそれには答えなかった。

「違うよな。だっておまえは富士峰のあの女の子をどうにかしたら、また俺と付き合うっ
て言ってくれたんだもんな。確かに俺だってまだそこまではできてないけど、そうすれば
今みたいな服装のおまえが俺とやり直してくれるなら明日にでもあの富士峰の中学生を犯
してきたっていいんだぜ」

 明日香が震えた。握り合った彼女の手が汗ばんでいる。

「鈴木奈緒っていったけ? 俺だって何の罪もない中坊をレイプするなんて趣味じゃねえ
けど、そうしないとおまえがよりを戻してくれないならおまえの言うとおり奈緒を犯すく
らいはするよ」

 僕は奈緒の、僕の妹のことをレイプするとかしないとかっていう話を聞かされているだ。
頭に血が上り、僕は池山の服のの胸元を掴んで引き上げ、拳を思い切り池山に殴りつけた。
でも僕の拳は空を切った。逆に僕は頬に池山のパンチを食らってテーブルの上に叩きつけ
られた。

「てめえ死にてえのかよ」

 僕は髪を掴まれて倒れていたテーブルから顔を引き上げられ再び殴られた。

「やめて! お兄ちゃんにひどいことしないで!」

 明日香が泣き叫んで僕と池山の間に自分の華奢な体を割り込ませて、池山から僕を庇う
ようにした。


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