過去ログ - ビッチ・2
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153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/27(水) 23:51:40.69 ID:/HL4si7bo

「知らないって・・・・・・。うちに事情聴取に来ましたよ。事前の予告とかなくていきなりだ
ったんで、少しおかしいなとは思ったんですけど平井さんの名前も出してたし。性犯罪の
女性被害者には女性警官が事情聴取をすることになっているって言われたんで、そういう
ものかと思って」

 僕は記憶を探ってみた。



『性犯罪の被害者の方への聴取は女性警官がすることになっています。明日香さんへの聴
取はあたしたちがさせていただいた方がいいでしょう』

『それに自分の上司を悪く言うようだけど、平井さんは高校生くらいの女の子の扱いには
慣れてませんしね』



 あのとき女性警官の一人は笑ってそう言ったのだった。

 僕はそのことを平井さんに話した。

「何が何だかわからねえな。そいつら制服を着ていたか?」

「いえ。二人とも私服でした」

「・・・・・・うちの署の生活安全課には私服の女性デカはいねえんだけどな」

「どういうことです?」

「それは俺が知りたい。加山の報告書じゃ、兄ちゃんと明日香ちゃんの二人を署に呼んで
事情聴取したことになっていたぞ」

 僕と明日香は顔を見合わせた。

「僕と明日香は警察署になんて呼ばれたことはないですよ」

「おまえらが言っていることが本当なら、加山の報告書はデタラメってことになるな」

 平井さんが考え込んだ。

「加山さんに聞けばすぐに真実がわかるんじゃないですか」

「それが、あいつ警察を辞めたんだよ」

 加山さんにはいい印象がなかったので、彼がどうしようが僕にとってはどうでもよかっ
たけど、それでも警察を辞めたのいうのは少し意外だった。あのときの平井さんと加山さ
んの会話では、加山さんはエリートですぐに自分を追い越すだろうって平井さんは言って
いた。

「どっかの民間企業からいい条件で引き抜かれたらしい。まあ、連絡を取ることはできる
けど、あいつが正直に事実を吐くとは思えん。これが本当なら加山の報告書は公文書偽造
とか捜査妨害になるだろうし、退職後でも罪に問われるからな」

 平井さんは考え込んだ。

「あの女の人たちは誰だったんでしょう。そして加山さんはいったい何がしたかったんで
しょうね」

「わからん。ただ、警察の人間が俺に黙って加山に協力して違法行為を犯すとも思えん」

「つまり警察の人間ではないと」

「その可能性が大だな。その警官を名乗ったやつらはどんなことを聞いてきた?」


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