過去ログ - ビッチ・2
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170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 22:21:12.14 ID:D0y2i/Rfo

「パパ、好きな人がいるんだ。それならあたしに遠慮しないで結婚したっていいのに」

 あたしはパパの愛情を試そうとした。最愛の娘が父親であるパパの欲情に応えているの
だから、亡くなった怜奈叔母さんならともかく、その他の相手と結婚してあたしのことを
裏切れるわけがないとは思っていたけど。

それにパパが以前ベッドであたしに告白したことによると、パパの怜奈叔母さんへの愛情
は一方的な想いで、叔母さんは実の兄が妹である自分にそんな歪んだ愛情を抱いているな
んて考えもしなかったようだ。そしてパパも自分の妹を純粋に愛していたせいで、怜奈叔
母さんに想いを告白したり手を出すことなんて考えもしなかったとか。

 何度か考えたことだけど、純粋に愛したために一切手出しをしなかった怜奈叔母さんと
比べると今のあたしの立場は若干心もとない。パパが本当にあたしのことを大切に思い、
怜奈叔母さんと同じくらい愛していたとしたら、あたしの身体に手を伸ばすなんてできな
いはずだった。だからパパがあたしのことも愛していると言っても、自分のロリコン的な
欲望をぶつけられる程度にしか大事ではないということなのだろうと、あたしは不安に思
っていた。

「パパが好きな子って誰なの? 怜奈叔母さんは死んじゃったんだよ」

「それはそうなんだが」
 パパが言った。「でも、妹の・・・・・・。怜菜の面影を残している子がいるだろ」

「それって、あたしのこと?」

「おまえじゃない。まあ、おまえとは同じ年の女の子なんだけど」

 パパのロリコン嗜好には慣れていたから、そのパパの告白には別に驚かなかった。

「誰なのその子。いくらパパだって、あたし以外の中学生に手を出したらそのうち本当に
社会的に葬られちゃうかもよ」

「手なんか出すものか。おまえだってパパのことはわかっているだろう」

 そのとおりだった。パパはバカじゃない。あたしのハーブのビジネスだってパパのアド
バイスがあったからビジネスとして成り立つまでになったのだ。

 ・・・・・・そうだ。パパはバカじゃない。自分の弁護士資格を守りながらも、弁護士とは無
縁のグレーの領域でこれまでパパは生きてきた。そうやってお金も稼いだしコネも築いて
きた。そのパパが無分別に他所の家の中学生の女の子に手を出すわけがない。

「ここまで話したんだからあたしに告白してごらん。パパが好きな中学生の女の子って
誰? 場合によっては応援してあげるよ」

 あたしはそう言った。パパは首を振った。

「おまえを巻き込むわけにはいかないし、パパもその子をどうこうしようなんて思ってい
ないよ」

 パパは真面目な顔で言った。もうあたしの身体を求める気持は失せているようだった。

「誰?」

 あたしは駆け引きをやめて本気でパパを睨んだ。パパは少しためらったけど結局あたし
の視線の前に折れたようだ。

「鈴木さんのところの・・・・・・」

「麻季さん? でも中学生だよね・・・・・・。え、まさか奈緒ちゃん?」

「うん。奈緒。パパは奈緒のことが大好きなんだ。おまえに誘われて家に来ている奈緒を
見ていると、動揺してろくに口も聞けなくなるくらいに」

 奈緒はあたしの幼馴染だ。奈緒のママの麻季さんとパパが知り合いだったせいで、昔か
ら奈緒とあたしは仲が良かった。


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