389:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/18(金) 23:13:20.70 ID:/Uz+bOigo
「別に唯ちゃんがどうってわけじゃないのよ。でもうちには今は法律家もすごい調査員も
必要ないの。むしろもっと薬剤師が欲しいくらいなの。だから唯ちゃんをバカにしたわけ
じゃなくて」
「まあいいけど。それでいつもの二人組みの初仕事って」
「事情聴取だよ。本来それをすべきうちの所長に代わったのよ。うまくいくか正直心配な
んだけどね」
「加山さん? 彼はもう警察をやめたんじゃないの」
「やめてないよ。今日の事情聴取が終るまではまだね」
「だって加山さんは所長室で仕事してるじゃない。一昨日も見たよ」
「それはうちの職員になったんだし」
「・・・・・・公務員の兼業は禁止されてるのよ」
「だから?」
「だからって・・・・・・」
「そういうことを言い出すからあなたにはうちの顧問は無理なのよ。ここは法律事務所じ
ゃないんだから」
「・・・・・・それで。あの二人は何を?」
有希があたしを眺めて少しだけその端正な顔に笑みを浮べた。
「あれ? 唯ちゃんはビッチには関わらないんじゃなかったの」
「まあね。別に聞きたいわけじゃないよ」
危うく有希の餌に引っかかるところだった。ビッチにはあたしは必要ないというのは多
分有希の本音だ。法律面では多分太田先生がビッチをバックアップしている。渡とかいう
薬剤師崩れのバーのマスターが技術面でアドバイスしているらしい。そして実行部隊であ
る町の不良たちの数は今では五十人を超えるらしい。何よりもそれを統括する女帝の中学
生離れした企画力、そしてその統率力。そうだ。有希が実務的な面であたしを欲している
とは思えない。
459Res/688.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。