過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」憧「阿知賀編、その２ね」【阿知賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」憧「阿知賀編、その２ね」【阿知賀】

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984: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/26(火) 01:40:13.69 ID:Sytv2KKo0
はぁ、はぁ、と二人で息を荒げながら外の空気をたくさん吸った。

顔の赤みは止まらなかった。

……そして、私は、結局京太郎の顔を見ないまま、逃げた。

顔を洗いに行く、と言い訳して。

思えば、きっとそれが最初。

友人にからかわれることも何度も会った。

このクラスにおける最初の出会いが、ひどいものだったのだから。

彼女にしたいのは誰……だなんて。

馬鹿らしい、あほらしい、何を言っているのか、なんでそんな真面目に答えたのか。

……あの時は、呆れとかそういう感情があったからか、なにも思わなかった。

でも、今は。

今になって。

例えば、京太郎を彼氏さんと呼ばれたり、私の事を京太郎の恋人扱いしたり。

そんな人間達の集まりだ、このクラスは、根本的には今も昔も変わらない。

だから、同じようにからかわれていた、今も昔も。

そのはずなのに。

最近、なんだかおかしい。

最近、なんだかおかしい。

感情が、少しずつ変わっている。

私の表情、対応もきっと少しずつ変わっている。

簡単にあしらえていたようなものでさえ、顔を真っ赤にする。

煽りに対する体制が低くなったのか。

それとも。

……友人はそれを恋だといった。

まさか、と私はいった。

だって、そんなことあるはずがないじゃない。

私と、京太郎は友達で。

友達なのだから。

……ズキン、と心が痛む。

事実なのに、違う、と叫んでいる。

恋。

恋しているのだろうか。

恋愛経験0の私が。

突然やってきた、彼に。

京太郎「うーん……」

憧「」ﾋﾞｸｯ

突然の声に現実に引き戻される。

どれくらい時間が経っていたのだろうか、と時計を見ても、5分も経っていない。

時が止まっているようだ。

静かなこの部屋だけ、時が遅くなっているようだ。

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