過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」憧「阿知賀編、その２ね」【阿知賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」憧「阿知賀編、その２ね」【阿知賀】

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985: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/26(火) 01:40:47.44 ID:Sytv2KKo0
京太郎「んあ……すぅ……すぅ……」

憧「あっ……」

京太郎が体勢を変えた。

顔がこちらを向いている。

……思わず赤くなり始める肌を、冷えた手で押さえつけた。

……恋。

恋しているのだろうか。

この少年に。

憧「……」

同じ目線になるために、京太郎と同じようにつっぷして、彼の方を向く。

憧「……」

憧「……」

憧「……ふふ」

変な笑いが出た。

思わず、なんの笑いだろうか。

憧「京太郎……ふふっ」

彼の名前を呼んでみる。

頬をつついたりしてみる。

反応が返ってくるわけでもない。

だけど、満たされた気分になる。

何故だろうか。

何故なのだろう。

……友人はそれを恋といった。

憧「恋……かぁ……」

……思えば、彼の顔をこうしてじぃっと見つめるのは久しぶりだ。

ここで目でも開けられようものなら気絶してしまう自信がある。

嬉しさとか、恥ずかしさとか、諸々含めて赤くなって。

……それを恋と呼ぶのかな？

憧「……」

実行すれば変わるのだろうか。

恋、恋を象徴するものとはなんだ。

……まっさきに思い浮かんだものは。

キス。

憧「……」

まさか、そんなことができるはずがない。

京太郎「すぅ……すぅ……」

可愛らしい寝顔だ。

いつもはもう少し凛々しかったような気もする。

けれどこれは、気を許した人にしか見せないような――。

ずるしているような――。

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