過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」憧「阿知賀編、その２ね」【阿知賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」憧「阿知賀編、その２ね」【阿知賀】

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986: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/26(火) 01:41:39.02 ID:Sytv2KKo0
憧「……」

写メを撮ろうか……ああ、そうしたら起こしてしまう。

それならば、じっと、こうして見つめていたい。

時がゆっくりと進むなら利用してやりたい。

起きた時、茶化してやりたい――きっと茶化されるのは私でも。

これは恋だろうか。

それとも友情だろうか。

京太郎「ふぅ……くぁ……」

……ああ、そうだ。

京太郎だって寝返りを打つんだ、いつまでもこうしていてくれるわけじゃない。

いつまでも私を見てくれているわけじゃない。

……今、だけじゃなくて、この先。

京太郎に大切な人ができて、その人が一番になって。

私と遊んだり話す時間が減って。

……嫌だな、と思った。

恋？

それとも――。

憧「……」

気がつけば、体が動いていた。

彼が近づく。

眼と眼の直線距離を更に縮めるように、どんどん、どんどん、と。

左手で彼の頬をなでながら。

どんどん、どんどん、と。

……ただ、目前になって、止まる。

そして、私の顔はそのまま持ち上がった。

唇ではなく、頬に口付けを。

恥ずかしくて、そんなのはできない、というのもあったけれど。

……そこは、もっと後にとっておきたい、とも思った。

もう迷いはない。

もうほかの答えは見つからない。

憧「……ごめん、京太郎」

憧「私、好きになっちゃったみたい」

貴方のことを。

離したくない、離れたくない。

傍に居続けたい。

妙な独占欲、かまってほしいという欲求。

認めた直後、とことん浮かんできた。

……ただ、それは今感じている恥ずかしさが隠してくれたけど。

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