過去ログ - 【18禁】戦場ヶ原「私を抱いて欲しいのよ」貝木「は?」
1- 20
7: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:37:02.13 ID:RItGHpGd0
ともかく俺はどこかは知らんがとあるコーヒー店で、ホイップクリームとキャラメルシロップが山ほど浮かんだコーヒーを片手に
仕事の算段を進めていた。俺は甘い物が好きなのだ。

B4の大き目のノートを広げ、そこに今働いている詐欺の取引相手、関連会社、そこに関わっている人間を書いて相関図を作っていく。
詐欺を働くために接触した会社の社長の名前を書き、その横に似顔絵を描いてゆく。タヌキのような顔をしたタレ目のオヤジの顔だ。
ふむ。自分でもこれは上手く描けたと思う。アナログなやり方だが俺はこう やって仕事をするスタイルなのだ。

無論俺は機械が苦手という訳では無い。スマートフォンだって使いこなしているし、
パソコンだってタブレットだって仕事の際には使用する。
ただ、こうやって手を動かして、自由に文章も絵も書き込めるノートの方が使い勝手が良いから使用しているだけだ。
何でもかんでも電子化すれば良いという物では無い。

そういえば電子書籍という物は意外と普及しているようだが、あれこそ俺に言わせればナンセンスな物だ。
月並みな言い方だが、本というのはやはり1枚1枚のページが紙になって重なっていてこその物であると思う。
実用で言ってもページの厚さで自分がどこまで読んでいるかが 感覚的にわかったり、
推理小説を読む際に書き込みをしてみたり出来るしな。俺は最初の登場人物紹介に顔のイラストを描き込むのが好きだったりする。
まぁともかく。本を、文章を、物語をタブレットやパソコンなんぞで見る連中の思考など俺には一切理解できないという話だ。

――何だろうか。ふと、俺の話にツッコミを入れる人間が居ない事に何やら危機感のような物を覚えた気がする。どうでも良い事だが。

そんなどうでも良い事を考えながら仕事をしていた時に。俺は電話を受けた。
女子大生から電話を受けた。

『もしもし、貝木?』

それは随分と聞き覚えのある、相も変わらず刀で切りつけるような鋭い声だった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
155Res/130.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice