過去ログ - 【18禁】戦場ヶ原「私を抱いて欲しいのよ」貝木「は?」
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8: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:38:14.46 ID:RItGHpGd0
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『もしもし、貝木?私よ、私』

「戦場ヶ原か。何の用だ」

『そう、私、戦場ヶ原よ。実は今車で人を撥ねてしまって。示談金として100万円必要なのだけれど、大至急振り込んでくれる?』

この女、詐欺師相手には笑えない冗談をぬかしてきやがる。
笑えない冗談は嫌いではないが。

「……何の用だ戦場ヶ原。俺はお前と遊んでやれるほど暇ではない」

『あら、つれないのね。私と貴方の仲でしょう。冗談のひとつくらい乗って欲しい物だわ』

そんな風に非常に下らんやりとりから始まった電話ではあったが、俺は戦場ヶ原から電話がかかって来た事に驚きと危機感を覚えていた 。
こうやってこいつから電話がかかって来た事は、以前。今年の元旦にもあったが、その結果俺は非常に非情な酷い目にあったからだ。
第一この女がこの俺に頼って電話をしてくるような時には、それ程までに「ヤバい」状況に陥っているわけだし。
またぞろ巻き込まれるのは正直言って気が乗らん。
しかしそんな俺の動揺を悟られるのも癪なので、あくまでクールを装って応答する。

「前置きはいらん。用があるなら早く話して貰おうか」

『まったく、本当につれないわね。知り合いの女子大生から電話がかかってくるなんて、
 貴方のような中年からしたら飛び上がって喜ぶような事でしょうに』

「切るぞ」

『ちょ…ちょっと待って。ごめんなさい、ふざけ過ぎたわね』

さんざん人をおちょくったかと思えば、あっさりと謝りやがった。どうやら用があるのは確かなようだ。
しかしこうやってふざける余裕があるという事は、前回と違ってそれほど危機的な状況にある訳では無いのだろうか。
いや、それならばわざわざ俺に電話をかけてくるはずも無い。まだ警戒心は捨てるべきではないだろう。


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