18: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/19(火) 02:08:01.71 ID:mFK5yBoRo
「ぐぇぇっ!?」
腹部に突き刺さった衝撃は、そのまま俺の脳天まで駆け巡って、一発で頭の中に溜まった眠気を吹き飛ばしやがった。
嫌な声が出て、ぼやけていた視界が一気にクリアになった。
そうして見えた人影の正体。それは、俺の知っている人物のそれではなかったんだ。
「今夜さんじゃ……ない?」
「一体、人を誰と勘違いしていたのかしらね、貴方は」
そこにいたのは、俺の知っている人物と同じくらいの背丈の女の子だった。
彼女は病衣のような服を着て、眼鏡越しに冷たい視線を浴びせてきた。
どうやらさっきの衝撃は、思い切り腹を蹴飛ばされたらしい。何だって起き抜けに、こんな扱いを受けなきゃならんのだ。
いや、待て。そもそもにしてどうして俺は、こんな所で寝ているんだ?こんな見覚えのない女の子のいる所で。
ヒトバンノアヤマチ。
そんなシャレにならない言葉が頭をよぎった。
それこそあってたまるか!でも、だとしたらどうして俺はこんな所で……。
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