23: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/19(火) 02:14:21.47 ID:mFK5yBoRo
「ええ、そうよ。このままでは落ち着いて話も出来なさそうだから。一時的に周囲の時間を止めたわ。
今の内に、どこか落ち着いて話の出来る場所に行きましょう」
端的に事情を説明すると、男も戸惑いながらも頷いて、そして何かに納得したかのように言った。
24: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/19(火) 02:16:16.98 ID:mFK5yBoRo
どうやら俺達のいた場所は、本当に病院のようだった。
クロノアイズ(だと思う)の彼女が、一体なんでこんなところにいたのか
あの世界での戦い以降、一切姿を見せないダイソードは一体どこに行ってしまったのか。
あの世界は、"泡の中央界"はどうなってしまったのか、疑問は尽きなかった。
でも、今出来る事はそう多くない。とにかくは状況を把握するのが先決だ。
25: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/19(火) 02:24:05.26 ID:mFK5yBoRo
今回投下分は以上となります。
次回でダイソード側の大まかな状況が明らかになるかと思います。
>>14
ですがそのコミックコンプは敢え無く休刊となり、受け皿となった月間少年キャプテンですらも
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/19(火) 02:26:05.75 ID:Zbevsd3d0
乙っした
長谷川作品とのクロスなら「魔夏の戦士」かなぁ、なんて考えてた俺オサーン・・・・・・
27: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:10:39.42 ID:yh7pH1hAo
ものがものなだけに、このスレに平均年齢は非常に高い事が予測されます。
気にせず投下しましょう。
28: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:12:39.37 ID:yh7pH1hAo
俺とダイソードとの関係を話すとなると、どうしてもまずは九江洲中学校に起こった事件の事から話さなけりゃならない。
ちょっと長い話になるが、しばらく付き合って欲しい。
あれは今から六年前。そう、もう六年も前の事なんだ。
俺の通っていた九江洲中学校はその日突然、全校生徒550人と共に、剣と魔法が支配する異世界
29: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:13:46.50 ID:yh7pH1hAo
世界に平和を取り戻して、どうにか俺達と九江洲中学校は、元の世界に戻る事ができたんだ。
と言っても、向こうに残る事を選んだ奴もいるんだけどな。
それが、俺達の最初の冒険の話。
あまりにも端折りすぎてるって?気になるんだったら、今度本屋で探してみてくれよ。
30: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:14:43.00 ID:yh7pH1hAo
その年は、まるでこれから起こる何かを予期させるかのように、不可解な事件が立て続けに起こった年だったんだ。
とある中学校で火事が起こった時、謎のロボットが現れて生徒を救った事件だとか
まるで世界が夏を忘れてしまったかのように、曇った日ばかりが続く夏。
夏が終わり秋が来て、思い出したかのように、たった一日だけ訪れた真夏が訪れた事もあった。
ネス湖のネッシーが、宇宙に飛び出していった、なんていう事件もあったっけ。
31: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:16:07.47 ID:yh7pH1hAo
"ああ、私はお前に会うために、再び時空を越えてきたのだ!"
「ってことは……現れたんだな、俺達が戦わなくちゃいけない敵が!」
外が騒がしい。俺は声に導かれるまま、講堂を飛び出した。
人込みに紛れながら走って、やがて見えてきた中庭には、巨大な剣が、ダイソードが突き刺さっていた。
32: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:17:56.98 ID:yh7pH1hAo
「あれは?」
"時空転移の魔法陣だ、これから我らはあの魔法陣を抜け、"神が見捨てた地"へ向かう!"
「"神が見捨てた地"?泡の中央界に戻るんじゃないのか?」
"泡の中央界が滅亡の危機に瀕している原因は、かつて初めに立ちし者が創り、そして捨てた世界
神が見捨てた地にあるのだ!その世界に向かい、元凶を断つ!"
33: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:19:35.78 ID:yh7pH1hAo
けれど、泡の中央界の人々だって、ただ手をこまねいていたわけじゃなかったんだ。
一定の周期で起こる地震のデータを解析して、その元凶が神が見捨てた地にあることを。
そこから生まれた巨大な魔力波が周辺の世界を揺るがし、既にいくつもの世界を破壊していることを。
それが今、泡の中央界をも揺るがしているのだという事を突き止めていたんだ。
そして最後の望みをダイソードに託して、時空転移の魔法と共にこの世界へと送り出したんだ。
34: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:21:00.17 ID:yh7pH1hAo
「なんだ……アレはっ!」
神に見捨てられた地。そう呼ばれた世界で俺達が見たもの、それは。
初めに立ちし者を遥かに越える巨体を持つ、謎の存在。
遠く離れた場所からでも全貌を把握しきれないほどに、そいつは巨大だったんだ。
35: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:22:52.92 ID:yh7pH1hAo
"このままでは、ただ存在しているだけで力を消耗してしまう。このまま力尽きてしまう前に、奴を倒すぞ、王太!"
「あ……ああ、そう、だな。ここであいつを倒さなきゃ、泡の中央界が滅んぢまうんだ。迷ってる暇なんて……あるかぁぁっ!!」
正直言って、怖かった。あんなとんでもない相手に、ただ立っているだけでも消耗し続けているダイソードで
果たして太刀打ちできるんだろうか。手が震えたし、足も震えた。
36: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:23:25.42 ID:yh7pH1hAo
長い話が終わって、俺はほむらの様子を伺うように視線を向けた。
ほむらは酷く呆然とした様子で、小さな言葉を口にした。
「……神が、見捨てた地?この……世界が?」
37: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:25:19.26 ID:yh7pH1hAo
【次回予告】
友を、戦う力を失い、王太は一人彷徨い歩く。
そんな彼の眼前に現れたのは、この世界に残された災厄。
人を喰らう、恐るべき魔性。
38: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/20(水) 03:26:44.68 ID:yh7pH1hAo
>>26
むしろ名前的に忍闘炎伝でもよかったのかもしれません。
いや、やっぱりないか。
そして今尚家の本棚にはビメイダー・ピーが鎮座しています。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/20(水) 17:05:38.86 ID:0JMyYfI70
俺の本棚には徳間版ダイソード全7巻がある。(逆に言うとそれしか持ってないのだが)
話は少しずれるけどHXLのミィンって魔夏の戦士が元ネタだったんだな。今気が付いた。
あと「サン・ド・ホリー西へ」って単行本になったのかな。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/20(水) 21:00:42.33 ID:WTz3N88G0
乙でしたー!
おお、魔夏の戦士に、ネッシーまで!
懐かしき厨房の日々が蘇るww
41: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2013/03/13(水) 21:53:13.20 ID:OdhCfRIno
ようやく9話も終わりを迎える運びとなりました。
さあ、頑張っていこう。
42: ◆jXbBlHLPaM[sagesaga]
2013/03/13(水) 21:55:23.19 ID:OdhCfRIno
誤爆りましたorz
こっちの更新もゆっくりですがやりますので、気長に待っていただければ幸いです
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/16(火) 01:24:57.33 ID:BXwZL6yl0
そろそろここも落ちるか?
あと1ヶ月だったっけ?
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