20: ◆jXbBlHLPaM[saga]
2013/02/19(火) 02:10:32.76 ID:mFK5yBoRo
――何なのだろう、この男は。目覚めたばかりの私の隣で、暢気に寝息を立てていた男は。
今までこんな事は起こった事がない。
一瞬、何か汚らわしい事が行われていたのではないかと自分の身を改めてみたけれど
そんな様子はなくて、ひとまずは安心した。
だとしたら、この男は何なのだろう。
恐らくその時の私は、"前の時間"から続く予想外の出来事の連続に、知らない内にイラついていたのだと思う。
どれだけ呼びかけても目を覚まさず、まるで見当違いの名前を呼んではにやけた笑みを浮かべた男の様子が
どうにも腹立たしくて、思わずその腹を蹴り上げえてしまったのだから。
けれど、どうやらそれで男は目覚めたようだった。
だが、目覚めた男が最初に放った声は、更に私を驚愕させる事になる。
「そうだっ!ダイソードは!?無事なのかっ!ダイソードっ!!」
ダイソード。ダ・イスォウド。男は確かにそう言ったのだ。間違いない。
それは"前の時間"が終わりを迎えた時に現れた、あの緑の巨人の名前だった。
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