過去ログ - サーチ「まいごのまいごのぱーとなー」 -SS速報VIP

過去ログ - サーチ「まいごのまいごのぱーとなー」

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:32:33.02 ID:jm7H2FT60
サーチ「ぐりっど……」

グリッド「……ぼくは、ほんのちょっとしか、いっしょに、いられなかった」

グリッド「もどってきて、ほしくて。ずっと、よんでた。すたーすくりーむ、って」

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:33:01.17 ID:jm7H2FT60
サーチ「……ねえ、グリッド」

グリッド「ん……？」

サーチ「もういっかいさ、よんでみようよ」ﾆｺｯ

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:33:39.05 ID:jm7H2FT60
サーチ「ここにいるよ、ってよんでみよ？」

グリッド「でも……」

サーチ「よびながらさ、どれだけだいすきだったか、いってみようよ」

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:34:04.79 ID:jm7H2FT60
サーチ「……すたーすくりーむは、いいひと、だったよね」

グリッド「うん。ぼくのぱーとなーなのに、ほかのまいくろんにもやさしくてさ」

グリッド「にんげんのこどもたちにもやさしくてさ」

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:34:34.49 ID:jm7H2FT60
サーチ「それをさ、さけんでみよう」

サーチ「きっと、なまえだけじゃだめだったのかもしれない」

サーチ「よのなかにはおなじなまえのひとっているしさ」

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:35:07.46 ID:jm7H2FT60
サーチ「……あいあんはいど！　ぼくのぱーとなー！」

サーチ「ちゅうせいしんにあつくて、こんじょうがあって」

サーチ「きまじめで、ぼくにやさしかった」

22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:35:38.37 ID:jm7H2FT60
グリッド「……スタースクリーム！　ぼくのぱーとなー！」

グリッド「つよくて、かっこよくて、やさしくて！」

グリッド「さいごまで、ぼくのこと、だいじにしてくれた」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:36:05.14 ID:jm7H2FT60
サーチ「…………」ｼﾞｯ

グリッド「…………」ｼﾞｯ

サーチ「とどいた、かな？」

24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:36:31.36 ID:jm7H2FT60
サーチ「ごめん。でもきっと、とどいたとおもう」

サーチ「ただ、ちょっといまとおくにいるんじゃないかな」

グリッド「とおく、に」

25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:37:47.36 ID:jm7H2FT60
グリッド「そうかな」

サーチ「そうだよ」

グリッド「……そうだね」ﾆｺｯ

26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:38:34.25 ID:jm7H2FT60
――二体の小さなトランスフォーマーがいなくなった後。

何もないはずの場所が陽炎のように揺らぐ。

そこに現れた影が、一つ。

27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:39:24.09 ID:jm7H2FT60
？「む……？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

？「どうして、冷却水が、視覚装置から」ｺﾞｼｺﾞｼ

？「……呼ばれた？　誰が？　私が？　誰に？」

28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:41:09.66 ID:jm7H2FT60
『……すくりーむ』

？「誰が、私、を……私。私、は」

『……スクリーム！』

29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:41:49.83 ID:jm7H2FT60
ナイトスクリーム「（……あの方以外が、私を呼ぶわけもないか）」

ナイトスクリーム「（サイバトロン共は、そもそも私の名を知っているかもあやふやだしな）」

ナイトスクリーム「（そうだ。この私を呼ぶ権利があるのは、あのお方か）」

30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:42:28.04 ID:jm7H2FT60
――ユニクロン内部。一体のトランスフォーマーが虚空を見つめている。

スノーストーム「ん？　おい、どうしたんだアイアントレッド」

アイアントレッド「……ああなんだ、スノーストームか」ﾎｹｰ

31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:43:03.88 ID:jm7H2FT60
スノーストーム「ハァ？　何言ってんだ？」

アイアントレッド「違うのか？　……誰かに、呼ばれた気がしたんだがなあ」

スノーストーム「誰か、って誰だよ」

32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:43:52.16 ID:jm7H2FT60
アイアントレッド「……ウホホ。だめだー『俺』にはわかんねえー」

スノーストーム「……だろうあな、テメエはバカだからなあ」ﾍﾞｼﾍﾞｼ

アイアントレッド「ウホ！　バカとはなんだバカとは！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:44:28.17 ID:jm7H2FT60
スノーストーム「（そうさ。テメエはバカでいい。何も覚えてなくていい）」

スノーストーム「（思い出したとこで、辛いだけだ）」

スノーストーム「（忘れてろ、全部。戦い以外のことは、全部）」

34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:45:42.18 ID:jm7H2FT60
アイアントレッド「（すっきりしない。……でもどうでもいいか）」

アイアントレッド「（ガルバトロン様のために戦うこと以上に、大事なことなんて）」

アイアントレッド「（あるわけないし、あっちゃいけないし、だからゆるしてもらわないといけない）」

35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:46:56.30 ID:jm7H2FT60
――きっと、サーチとグリッドはまた呼ぶのでしょう。

宇宙のどこかで迷子になったままの、自分達のパートナーを。

声にならない声で、彼らの名前を。

36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 15:50:44.30 ID:jm7H2FT60
エアラクニッド「>>1曰く、『キスぷれの設定を知ってむしゃくしゃしてスレを立てた』」

エアラクニッド「『酉をつけ損ねるなど不手際だらけだった。今は反省している』らしいッシャ」

エアラクニッド「一日したら落とすみたいよ」

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