過去ログ - 勇者「出来損ないの魔法使い?」2
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11:『9章 故郷と魔法使い』 ◆jwzTa4PnO.[sage]
2013/02/19(火) 16:43:05.08 ID:88Xhb8p20
王子「まず、各周辺地域への移動に関して、少数精鋭でなくてはなりません」
エルフの騎士「確かに。人員が多いほど移動に時間は掛かる」
王子「はい。また、麗しの君がエルフ族であることも大きな理由となるのですよ」
エルフの騎士「エルフ族が?」
王子「王族がエルフを従えてやってきたら人間はどう思いますか、勇者殿」
勇者「……何か際立つものを感じるな」
王子「はい。私の威厳を示すことにもつながります。ましてやエルフ族の中における騎士。その影響力は小さくはありません」
エルフの騎士「ならば私に偶像になれと言っているのか」
王子「有り体に言えば」
エルフの騎士「……この私を、道具扱いするのか人間」
王子「麗しの君をこのように扱うのは不本意です。しかし今は時間が足りない。何をしてでも兵力を集めねばなりません」
エルフの騎士「……」
王子「どうか、お願いします」
エルフの騎士「……断る」
王子「……」
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