過去ログ - [安価][選択][コンマ] ダンガンロンパ 4 真
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888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:00:01.57 ID:ZfgmnGXw0
「起きろ、火田!」


889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:00:34.02 ID:ZfgmnGXw0
険の声で、美織は目を覚ました。月下や、木村、長崎が呆然と美織を見つめている。上半身を起こして ようやく現実なのだと感じる。それにしても朝はまだ早いはずだけど。
「どうした、まだ6時になってないだろ」
「いや、お前がどうしたって……何か今にも死にそうな勢いで苦しがってたんだよ、火田は」
木村に言われて美織は首を傾げた。あの夢は一体何だったのか。ただのよくある悪夢かそれとも?嫌に はっきりと覚えていて逆に怖かった。このまま起きてようと月下が言い出して、結局また騒いだのだけ れど。


890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:01:00.87 ID:ZfgmnGXw0
「あともう時間は残されてないけん、いろんなところ行こう!」
折本泉(女子3番)の声で誰もが歓声を上げた。もうどうでもいいと火田美織(男子13番)はうんざ りしていた。あの夢が頭から中々離れることができなくて気持ち悪い。月下計介(男子9番)にその夢 の内容を話したら不吉だからこれ以上はやめろ、と途中で止められた。それでも誰かに聞いてほしくて 木村拓(男子5番)にも話した。特に何も言わず黙って長崎香(男子11番)と話を続かれてしまった。 みんな怖い話とか嫌いなのか苦手なのか好きなのかははっきりしてもらいたいもんだ。とりあえず、こ れからは自由行動の時間だが、もうどうでもよくなってきた。


891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:01:29.05 ID:ZfgmnGXw0
「火田君ー、せっかくだから一緒に遊園地行こうよ!」
クラスで一番場を盛り上げている川辺彩香(女子6番)に声をかけられた。少し疑問に思ったが、一応 聞いておくとしよう。
「何で俺?そして何で遊園地?」
「そりゃあれじゃん、ジェットコースター乗ろう!みたいな?」
勘弁してくれ。明らかに川辺は俺の反応を楽しみにしている。俺は素で生きているんだ、決して笑いを 取るために暮らしているのではない。畜生、大家族ということをネタだと思って信じていないな。今度 遊びに来いって。いるからな、うじゃうじゃと。とはいえ、渡辺の件が済んでからでいいか。とにかく断らなければ、ジェットコースターのほかにも何か乗せられるに違いない。


892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:02:23.91 ID:ZfgmnGXw0
「いや、それはちょっと勘弁だ」
「えー何で?おもしろいのに」
「俺は面白くとも何ともない」
「もーやめようよ、嫌がってるでしょ?」

以下略



893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:02:56.36 ID:ZfgmnGXw0
そういえば、大野椛(女子2番)のグループをしっかりと見ていない。確か一緒にいるのは金井優(女 子4番)、柴崎実倶瑠(女子9番)、田中裕羅(女子10番)、流下夏乃(女子11番)、成美美奈 (女子12番)だったと思う。いじめっ子とはどれも同じ顔のように思えるから不思議でならない。た だ、あの中で方言とかよく使うのは実倶瑠しかいないことは知っている。計介の話によると去年あのい じめられっ子の水瀬雫(女子13番)と仲が良かったらしい。二人の間に何があったのか、美織に知る 術はない。ま、いざとなったら大島加奈絵(女子1番)が何とかしてくれるだろう。


894:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:03:41.30 ID:ZfgmnGXw0
「みおみおー!」



895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:04:28.36 ID:ZfgmnGXw0
この声を聞くだけで美織はげんなりする。麻月良也(男子2番)はどこまでもバカな人だと今までずっ と何回も思っていたが、アホも入るようだ。一体何回近づくなと注意したら気が済むのか。毎度毎度、いい加減にしてほしい。


896:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:05:22.55 ID:ZfgmnGXw0
「……何の用だ」
「一緒に見回ろうぜ!」
「断る。死んでも断る」
「えー、俺とみおみおの仲じゃないか!」
いつ親友になりましたでしょうか。もしや幻聴でも聞こえてしまったんじゃあるまいし。というかみお みお言うなって何度言ったらそれも気が済むんだお前は。
以下略



897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:05:56.95 ID:ZfgmnGXw0
麻月がしょんぼりしている。いい気味だ、懲りたらもうやめろ、俺はお前とじゃれ合う時間は端から取 っていない。落ち込んだ顔を拝もうと思って視線を変えた。それがどうやら最悪の合図に繋がれてしま ったようだ。麻月はニヤリと笑って息を大きく吸った。



898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:06:35.65 ID:ZfgmnGXw0
「みんなー、みおみおが雫ちゃん好きなんだとさー!」
叫ばれた時頭が真っ白になった。ちょっと待て、お前仕返しのつもりか?みんなを巻き込むとはよくで きた迷惑だな。ってか俺は水瀬にんな恋愛感情の一つも持っていない!本当に待て、E組の諸君、誤解 だ。こいつが言っていることは単なるでまかせだ。気にしないでくれ。
何とかしようと美織が言いかけたときにはもう全員が美織に視線を向けていた。もう手遅れだと判断した。椛が雫の肩を掴んで自分の隣に突き放してしまったので。一方の雫は迷惑そうな表情で美織を睨ん でいた。


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