過去ログ - 一方通行「『こころ』かァ...」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/23(土) 19:19:15.11 ID:Hv/gkLfG0
結局...彼女は...
私は後から遺体回収に来た彼女達に尋ねてみることにしました。死に対する恐怖はないのか、痛みに対して抵抗はないのかと。しかし、皆がまるで私の存在など眼中に無いかのように、黙々と現場を片付けて行きます。
ある者はバラバラになった彼女を袋に詰め、またある者は特殊な液体で血を洗い流していきます。十分もすると、この場所で虐殺が起こった事など関係した者以外分からない程、この裏路地は復元されました。
役目を果たしたからか、彼女達はぞろぞろと歩き始めました。このままでは、こちらの問いかけに答えることなく消えてしまいそうです。私は、仕方なく一人の彼女の肩を掴みました。
そして、思わず手を引っ込めてしまいました。
「おや、まだいたのですか一方通行、とミサカは気が付かなかった無礼を詫びます」
「ところで、一体どう言ったご用件でしょうか、とミサカは尋ねます」
「本当に、どう言ったご用件でしょうか、とミサカは何も言わない一方通行に対して怪訝さを感じます」
ふと我に返ると、彼女は相変わらずの無表情でそこに立っています。私はこう尋ねました。
死に対する恐怖はないのか。
彼女はこう答えました。ない、と。
また私は尋ねました。
痛みや、それに対する恐怖、抵抗感はないのかと。
今度はこう返してきました。
痛みはある、抵抗感もある、だが恐怖はない、と。
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