過去ログ - 一方通行「『こころ』かァ...」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/24(日) 19:07:55.04 ID:I4VuSpvK0

そして...


次の日の夜、私は初めて出会いました。これまで散々殺して来た彼女達を作り出したオリジナル、第三位の超電磁砲に。


研究者が言っていたことなのですが、元々別の理由で提供されたオリジナルのDNAマップを、今回の実験に使用したとのことです。従って、決して第三位に気付かれてはいけないのだとも。


彼女の目には涙が浮かんでいます。睡眠も余り取れていないのでしょうか、目の下の隈が何とも痛々しく感じられます。勿論、それが無くても見分けはつきましたが。


「どうしてアンタはこんなに残酷なことが出来るの!! 」


彼女はそう叫びました。精神系の能力者ではない私にさえ、彼女の心の内は容易に想像出来ます。お前が許せない、研究者が許せないと。感情を読み解けなかったこれまでの10000人とは大違いです。


彼女達は、何も言いませんでした。無表情のまま、死んで行きました。ですが、私には彼女達の方がよっぽど恐ろしいと思うのです。


彼女達の一人の肩に手を置いたあの時、私の中で一筋の電撃が走りました。悪寒、とでもいいましょうか。全身の毛が逆立つかのようで、思わず手を引っ込める羽目になりました。









人間だったのです。紛れもない、一人の人間だったのです。




私が殺していた彼女達は...





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