13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/20(水) 11:30:28.59 ID:rWQxdP8M0
「……遅刻だ」
薄いカーテンから暖かい光が差し込む気持ちの良い平日の朝。
こんな日は一つ歌でも歌いたくなる。
しかし、私は今とても焦っていた。
何故なら、本来は8時15分までには学校に着いてなければいけないのに、
8時5分現在、私はまだ家の中に居たからだ。
寝坊。
誰でも一度くらい経験したことがあるだろう。
『ムニャ……あと1分だけ……ママ……』『えーッ!? どうして起こしてくれないのォー!?』
このコンボはとても恐ろしい。
清々しい朝の空気が一転して、慌ただしい雰囲気へと変貌する。
「急いで制服に着替えないと」
着ていたパジャマをベッドへ放り投げ、制服のブラウスを手に取る。
続けてスカートを履くが、なんだか腰周りがややキツい。
だが、今はそれを気にしてもいられないので無理やりボタンを留めて事なきを得る。
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